3月5日
息をするように駅に待ち構える就活塾のティッシュ配りを否定し続けている。
なにが人間理解だろう。嫌なものを見るのをただ避けているだけだ。
そうやって、人間関係に少しの染みを見出すとすぐ避けて遠巻きに眺めるよう徹していたのだ。
優しいのではなく、自分が人と接しなくてよいという状況に甘えているだけだ。人とまともに接しないことで心に余裕のある私が優しい態度をとることができるのは当たり前のことだ。
しかし仕事を始めたらそれは違うのだ。なにか困難が起これば同僚とコミュニケーションをとり向き合って行かなければいけないのだ。そこでは、チームで問題解決をするうえで、傍観者として居ることはできなくなる。
就職活動は主体性を重視する。自らが会社に己を人材として売り込む必要がある。
私は、自分の人生すら傍観者として眺めていた。人から優しいと呼ばれて、それを隠れ蓑にしながら生きていたんだ。自分と、人と、向き合う。たった今、それに直面している。