7月8日 つたない過去の振り返りしか
自分の世界からは物語が抜け落ちているな、
iPhoneに入っていた大学時代の写真をかき集めて見返して、そんな感覚に陥った。
たくさんの方向に興味が拡散し、自分で自分を振り回していた。まるで誰かに目を覆い隠されたまま車のアクセルを踏み続けて着いたのがここだったみたいで恐ろしかった。それで、入学してからもそのまま日々を過ごしていた。
自分がおかしいのを隠したり少し人を信頼して言ってみようとしながら、幸せな瞬間もあったり理不尽さを感じたりしながら。
みんなからは普通に見えていただろうか。「少し変わっている」くらいで済んだだろうか。
きっとそのふるまいは大学生に見合わなかっただろうし、
きっと誰も感じ得ない無秩序な日々が愛おしく思う。